
トピック
概要
プレス金型とは、プレス機械に取り付けて金属板材などを「打ち抜き」「曲げ」「絞り」などの加工によって、目的の形状に成形するための金型です。
自動車部品、家電部品、建材、電子部品など幅広い分野で活用されており、板材加工の中心的な金型技術として、日本の製造業を支える重要な存在です。
プレス金型の特徴
【板金加工に特化】
主に金属の板材を加工対象とし、「切断」「穴あけ」「曲げ」「成形」「絞り」などの**塑性加工(そせいかこう)**を行います。
【大量生産に向いた高い再現性】
プレス金型は同一形状の部品を繰り返し高速・高精度で生産するため、寸法精度・耐久性・剛性が重要です。
【様々な加工方式に対応】
金型の設計次第で、単発プレスや順送プレス、トランスファープレスなど、複数の成形方法に対応可能です。
プレス金型の主な構成部品
【パンチ】
ワークを打ち抜く(凸型)
【ダイ】
ワークを支える・凹部を作る(凹型)
【ストリッパー】
成形後の素材をパンチから外す
【ガイドポスト・ブッシュ】
パンチとダイの位置決めを高精度で行う
【プレート類】
各部品を取り付けるための土台や押さえ部品
プレス金型の用途と利点
- 量産に強い(1分間に数百ショットの加工も可能)
- 精密な寸法管理(特に自動車産業で重宝)
- 加工速度が早く、歩留まりが良い
- 対応部品が多彩(大小様々な板金部品)