
トピック
概要
ナットフォーマーとは、ナット(六角ナットやフランジナットなど)を大量かつ高速に成形するための冷間鍛造機械です。
鋼線などの材料を順次切断し、複数のステージを通じて金型によって段階的に成形し、最終的に高精度なナット形状へ加工するのが特徴です。
冷間鍛造によって素材を塑性変形させるため、切削加工に比べて材料の無駄が少なく、高強度な製品が得られます。
ナットフォーマーの構造と仕組み
ナットフォーマーは一般的に複数のステーション(金型とパンチが組み合わさった加工工程)を持ち、以下のような流れで加工が行われます。
- 材料供給(鋼線などの棒材)
- 切断(指定長に自動カット)
- 一次成形(粗形状形成)
- 二次・三次成形(六角形状、座面、フランジなどを鍛造)
- ノックアウト(金型から製品を排出)
ナットフォーマーの特徴
【高生産性】
毎分100~400個以上の加工が可能
【金型技術が鍵】
パンチ・ダイ・ノックアウトピンなどの精密設計が必須
【切削レスで高強度】
材料を削らず変形させるため、強度と材料歩留まりに優れる
【多段工程による複雑形状対応】
フランジ付き・座面付き・異形穴などにも対応可
使用例・製品例
- 六角ナット
- フランジナット
- 高強度ナット(自動車・建築用)
- 特殊形状ナット(座付き、ローレット付きなど)