
トピック
概要
三次元座標測定機(CMM)とは、X・Y・Zの3軸方向の寸法を高精度で測定できる装置です。
接触式または非接触式のプローブ(測定針やレーザー)を使い、対象物の形状や位置関係を数値化して、立体的な寸法測定を行います。
金型や鍛造品など、高精度が要求される工業製品の検査・品質管理に不可欠な設備です。
使用されるシーン(例)
- 金型部品の形状精度チェック
- 鍛造製品の公差・寸法検査
- 初品検査や出荷前の最終検査
- CADデータとの比較による誤差確認
- 形状変更後の逆解析(リバースエンジニアリング)
測定の特徴
【高精度】
ミクロン単位の測定が可能で、細かな形状誤差も見逃さない
【3次元データ取得】
単純な長さだけでなく、平面・角度・曲面なども測定できる
【CAD連携】
図面との自動照合が可能で、検査工程を効率化
【非接触式もあり】
変形しやすい素材や微細部にも対応可能(レーザー式・光学式)
金型・鍛造業での重要性
金型製作や鍛造工程では、寸法精度のズレが最終製品に直結するため、確実な検査とトレーサビリティの確保が必須です。
CMMを使えば、人によるばらつきを抑えつつ、数値に基づいた品質管理が実現できます。