
トピック
概要
ワイヤー放電加工機(Wire EDM:Electrical Discharge Machining)とは、電極として使う細いワイヤーに高電圧をかけ、金属を放電によって削る加工機です。
切削ではなく、火花放電による「溶融・蒸発」で金属を削るため、硬い素材でも精密な形状が加工可能です。
「ワイヤーカット」とも呼ばれ、精密金型や部品の輪郭加工、複雑形状の抜き加工に使われます。
金型・鍛造業での活用シーン
- ・金型のダイ部(穴形状)やプレートの輪郭加工
- ・細かい隙間・コーナーの加工
- ・焼入れ鋼や超硬材の精密形状加工
- ・小ロットの試作金型製作
- ・逃がし・スリット・溝加工
特徴と利点
【硬い材料も加工可能】
焼入れ鋼、超硬、インコネルなどもOK
【非接触加工】
工具が素材に触れないため、加工応力が少ない
【高精度・複雑形状対応】
微細で複雑な形状の輪郭も精密に加工可能
【バリ・変形が少ない】
熱影響が限定的で仕上がりもきれい