用語集|金型制作・冷間鍛造の広島アタイス工業

広島アタイス工業株式会社|冷間鍛造用金型制作 広島工場
トピック

概要

コーティングとは、金型や工具の表面に特殊な皮膜を施す処理のことを指します。
目的は、摩耗の抑制、耐熱性の向上、焼き付き防止、潤滑性の確保など。
とくに冷間鍛造やプレス加工のような高負荷・高圧の加工現場では、金型の寿命や製品の品質を大きく左右する重要な工程です。

金型におけるコーティングの役割

【摩耗の軽減】
金属どうしが擦れ合うことで生じる摩耗を防止し、金型寿命を延ばします。

【離型性の向上】
成形品が金型から離れやすくなり、加工トラブル(焼き付き・かじり)を回避できます。

【耐熱性の強化】
高負荷時に発生する熱による金型の変形や劣化を抑制します。

【潤滑性の付加】
加工時の摩擦を低減し、よりスムーズな成形を実現します。

主なコーティングの種類

【TiN(窒化チタン)】
耐摩耗性に優れ、金型・刃物など幅広く使用

【TiCN(炭窒化チタン)】
TiNよりも硬く、耐食性・耐摩耗性が向上

【TiAlN(窒化チタンアルミ)】
高温耐性に優れ、ドライ加工や長寿命用途に最適

【DLC(ダイヤモンドライクカーボン)】
非常に滑らかな表面・優れた潤滑性

【CrN(窒化クロム)】
耐腐食性に強く、ステンレス加工などにも有効